レッスン風景,  日々のつぶやき,  発達支援ピアノレッスン

アワードを立ち上げた理由──子どもたちの声が導いた“始まり”

羨ましがる子

日本の「ザ・発表会」文化の中で

 
「特性の強い子は発表会には声かけできないですよね?」
 
以前、とある先生からこのようなご相談を受けたことがありました。
なぜ、このような悩みがピアノ講師には出てくるのでしょう。
 
 
日本のピアノ発表会は「ザ・真面目」が多いです笑(決して悪い意味ではなく・・・)
きちんとした「舞台マナー」がありますから、当然「ザ・発表会」で、もちろん良いのです。
 

  • 舞台ではきちんとお辞儀をしましょう
  • 他の人の演奏は静かに聴きましょう
  • 演奏中の出入りはご遠慮ください

 
こんな「マナー」が、「ザ・発表会」には必要です。
  
現に私も小さい頃は「ザ・発表会」に出ていました。
 
いつもとちょっと違うオシャレな服で着飾って…
先生方は香水の香りに包まれながら素敵なドレスを着て…
人気のある先生は花束を何人も何人もの生徒からもらっていて…
 
(発表会の後に先生へのお礼、なんていうのも暗黙の了解でありましたよね。今現在、この時代にそういう先生はほとんどいらっしゃらないと思うのですが…)
 
 
ピアノレッスンは敷居が高い?
発表会の常識?
 
そんなのが、当たり前にあった時代がありました。
(今はだいぶ変わってきてます!!)
 
 

コンクールで見えた、子どもたちの輝き

 
先日、当教室の生徒さんもコンクールに挑戦しました。
その会場でも、子どもたちは緊張した面持ちながらも素敵なドレスで、これまでの成果を発揮できるとあって、キラキラと輝いていました。
 
「この子、緊張しているな」
「この子、慣れてそう…」
そんなことを思いながら生徒さんの演奏を見守っていた時でした。
 
「あ〜、この舞台にあの子もあの子も出させてあげたいな…」
 
私が思ったその子たちは、いわゆる発達特性が強く出ている子だったり、知的特性があって1曲弾くことも難しい子たちでした。
 
なぜ、そういう子たちはこういう「ザ・舞台」に出させてあげられないの?
 
その子達はそういう舞台に出てはいけないのだろうか?
 
改めて、考えさせられました。
 
 

なぜ“分ける”必要があるのだろう?

 
かくいう当教室の発表会も、実は「分けて」開催しておりました。
分け始めたのは最近で、ここ3〜4年のことです。

午前中は、「演奏中に喋っても踊っても笑ってもいいよ」。
午後は、「演奏中はお静かにお願いいたします」
 
なぜ、こうして分けなければいけないのだろう。
音楽の前では皆平等ではないのだろうか?
私の中でも葛藤がうまれはじめました。
 
葛藤のきっかけは、子どもたちの直接の声、でした。
 
 

子どもたちの声が教えてくれたこと

 
「僕は大きい舞台には出ちゃいけないの?」
「私はメダルもらえないの?」

 
そう、純粋に、「みんなと同じじゃない」ということに、子どもたちは気づいています。
その子達の声を無視して、このまま同じことをし続けることは、本意じゃないなと思いました。
 
ピアノ教室は敷居が高い
発表会ではマナーが必要
「ちゃんと」聴ける子、「ちゃんと」できる子じゃなきゃダメ
 
そんなこと、誰が決めたのでしょう。
そもそも、「ちゃんと」ってなに?
 
「ちゃんとしなさい」
「人の話をちゃんと聞きなさい」
「机の上をちゃんと片付けなさい」

大人の思う「ちゃんと」って、子どもにはわからないですよね。
 
誰もが音楽を楽しむ権利があるのに、今私はそれを提供できていない。
子どもたちが、そのことを教えてくれました。
 
 

同じ思いを抱える先生たちとの出会い

 
その思いは、私だけではないということに気づいたのは、つい最近のことでした。
 
以前いただいた「特性の強い子は発表会には声かけできないですよね?」といったお悩みをお持ちの先生をはじめ、
今回、「同じ思いです」とおっしゃってくださった、たくさんの先生方とともに、「誰もが輝ける舞台を」作る決意をいたしました。
 
これはもう!やるしかない!
 
“ずっと座っていられないから、ピアノ教室は通えない”
“特性があるから発表会は難しい”
“手先がうまく使えないから、コンクールなんて無理”
 
 
そんなふうに諦めないで欲しい。
 
 

子どもたちの声から始まる、新しい舞台づくりへ

 
「みんなと同じじゃない」という気づきは、子どもたちが発してくれた大切なサインです。
その声を聞き流さず、未来の舞台を変えていくことこそ、私たち大人の役割。
 
特性があってもなくても、誰もが胸を張って立てる舞台をつくりたい──その願いが、アワード開催の原点です。
 
すべての子どもが「自分もここにいていい」と感じられる舞台をつくるために、私たちは新しい一歩を踏み出します。
 
 


 
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障害があってもなくても誰もが輝ける舞台を✨
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