音楽の「拍感」はどうやってつける?

ピアノを弾く子

 

音楽は時間の流れ


昨日の記事でも書きましたように、音楽は「時間の流れ」があります。
その「時間の共有」が、時には感動したり、一体感がうまれたり、あるいは思い出が蘇ったりといったことがありますね。
 
体験レッスンを希望される親御さんからのご相談で時々あるのが、「リズム感がなくて」とか「音感がなくて」といったお声です。
リズム感や音感は、どうやって育てていくのでしょう。
今日は「リズム感」のことを書きたいと思います。
 
 

リズム感と拍感は違う?

 
「リズム感」とは、私が思うに例えば「パンダ」という3文字の言葉を、手を叩きながら言う、というようなことが「リズム感」だと思います。(違う!という人もいるかもしれませんが…!)
例えば、下の動画のような感じ笑。
 

 
このようなリズム遊びを行って、同じようなリズムで弾けること、を目指すことが、リズム感の強化だと思うのですが、
ではこんな感じのレッスンをずっと行っていれば「拍感」がついてくるか?というと、そうでもないような気が私はします。
「拍感」は、「1小節の中にある音符の小さな刻み=音価」ではなく、「その1小節の中の小さな刻みをできるだけ均一に大きく刻んだもの」だと思います。
ですので、このレッスンの成果=すべてが「拍感」に繋がるものではない気がする、つまりこれだけでは足りないんですね。
 
では、どうするか。
 
 

「拍感」は、自分の身体の中で感じるもの

 
音楽を聴きながら、何気なく足でリズムを取ったりすることがあると思います。
それはある程度規則的なものが多いのではないかと思います。
その大きな規則の中に、不規則な「細かい刻み(リズム)」があるから、「ゆらぎ」がうまれて、音楽を聴いていてどことなく癒されることが多い?のではないかと思います。
つまり、時計の秒針のように、あるいは、自分の中の心音のように、一定に刻まれるものが「拍感」なのだと思います。
上記のリズム遊びをしながら、「1拍目、2拍目、3拍目、4拍目」を感じられているかどうか、が大事になるのですが、
これを感じられるようになるまでには色々な練習が必要になります。
 
さらに、拍には「アタマとウラ」があったりしますので、どこの音符が何拍目のアタマなのか、あるいはウラなのか、これを理解するのが案外難しい・・・
ピアノレッスンはたいてい30分。たった30分で、この「アタマとウラ」や「拍感」をレッスンするには、とっても短いんですね。
 
 

拍感がつけられるようにレッスン内容を工夫する!

 
ピアノレッスンには、例えば義務教育の単元のような「マニュアル」がありません。
なので、多くのピアノ講師は「自分が教わってきたまま」自分の生徒たちに伝えることが多いと思います。
いわゆる「昔のピアノレッスン」の内容は、今はかなり変わってきていて、例えば「指を高く上げて打鍵する」方法なんかは今はあまり推奨されていなかったり、
他にも「卵のような手の形」も、「卵を持つイメージをさせてしまうと手の甲や指先に余計な力が入ってしまいかえって音がかたくなる」などの理由から、今は指先はどちらかといえば伸ばしぎみで弾くピアニストが多いです。
 
このように、以前は細かく教えていなかった拍感や音価、手の形などなど、講師側が常に新しい情報をキャッチして、勉強し続けることで、生徒さんたちに伝えることができるわけですね。
 
そして最近のテキストでは、子どもたちが弾く易しい音に合わせてオケの音源なども多く視聴できるので、そういった「音楽に合わせて弾く」ことで身に付く拍感もあるでしょう。
 
1人1人に合わせたレッスン内容を今後も追求し続けていきたいものです。
 
 


 
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